お空にいってしまった、1人目の子の話

29歳結婚1年目で子どもを授かり、システィックヒグローマと診断された子との想い出の記録

NT4mmを指摘される

2018年3月7日

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4回目の妊婦健診で、胎児の首の後ろの浮腫みを指摘される。

 

最初先生に言われたときは、

それまでNTや浮腫みなんて、

聞いたことも、考えたこともなかったから、

何のことかよくわからなかった。

 

けれど、その近所の病院では、

今後の検診は受け入れられないと言われてしまった。

 

別の検査設備のより整った病院を紹介するか、

里帰り先の病院ならば大学病院だから問題なく検診が受けられるはずだといわれ、

いずれにせよ紹介状を用意するから、どちらの病院が良いか、選ぶように言われた。

 

今後、通い続けることを考えると、

里帰り先の病院は、仕事も全休を取らなくては通えない距離にある、という懸念はあった。

 

けれど、住んでる場所とゆかりもない別の病院に通うよりは、

 

最終的に産むことになる里帰り先の病院の方が安心できる、と先生に伝えた。

 

その日は、それ以上の詳しい説明はほとんど聞けず、紹介状をもらって終わった。

 

ただ、ちょうど午後には里帰り先の大学病院で

妊娠初期の母親学級を予約していた日だった。

 

現地に到着する頃には大学病院の診察時間は終わってしまうことはわかっていたけれど、

看護師さんに今後のことを相談することはできるかもしれないと思った。

 

とりあえずカフェに入り、夫に連絡をして、携帯で胎児の浮腫みやNTって何なのか?について調べていた。

 

いろんなサイトやブログを調べたところによると、

 

NTとは、nuchal trancelucencyの略で、

首の後ろのあたりの浮腫みの見え方を指しているそう。

 

NTが厚いと言われたからといって、

必ずしも病気であることはなく、健常な胎児にも現れることはある。

 

ただ、通常よりもNTの厚みがあると、

染色体の異常や、その他の疾患が認められることもある。

 

それにまだ小さい体の胎児の、ほんの数ミリの厚みを、

エコーで見ている段階なので、

 

胎児の角度による見え方の問題だったり、

詳しいことはその段階では先生にもわからず、

 

実際、原因を特定させるには、かなり高度な検査が必要で、

 

受け入れられない病院も多いそうだった。

 

NTの厚みは、一般的には3.5mm以上だと染色体の異常の可能性が高まるらしく、

 

そもそも染色体の異常って何なのか?

 

当時のわたしは本当に無知だった。

 

更に調べていくと、

 

いわゆるダウン症18トリソミー、21トリソミーという障害を持った胎児の可能性が挙げられていた。

 

 

夫はちょうど仕事が休みの日だったため、

カフェに来てくれて、

 

赤ちゃんには首のうしろに浮腫みがあって、今後は詳しく診てもらえる病院に通わなくなくちゃいけなくなった、と伝えた。

 

夫に、わたしが自分で調べたことも話し始めたら、不安がこみ上げてきて泣きそうになった。

 

けれど、まだ先生に直接説明を受けたわけでもなく、何もわからない中で泣くわけにはいかない、と耐えた。

 

妊娠4ヶ月目に入る、4日前の出来事だった。

 

この日から、わたしのマタニティライフは、

ワクワクとだけしていたものから、

常に不安な気持ちととなり合わせになった。