お空にいってしまった、1人目の子の話

29歳結婚1年目で子どもを授かり、システィックヒグローマと診断された子との想い出の記録

出産3日目(死産)

2018年6月14日

出産3日目

 

夫を仕事に送り出してから、柚子華との穏やかな一日が始まる。

 

ただ、昨晩から胸が張ってきていて、張りがもっとひどくなる。

 

小さいながらにパンパンで、筋肉むきむきみたいにカチコチ。

 

夜も何回も目が冷めて、よく眠れなかった。


看護師さんからは、「おっぱいは触っちゃダメだよ、余計におっぱいが出ちゃうから」と言われてたから、為すすべもなく、ただ耐えていた。

 

痛くて横にもなれず、こんなに張るんだなぁと驚きながらもとても辛くて、涙が出てきた。

 

濡らして冷凍したタオルで脇の下を冷やすと、少し痛みが和らいだ。

 

死産でも胎盤が剥がれ落ちると身体は出産をしたと認識するため、通常と同じように胸は張り、おっぱいは作られてしまうのだそうだ。

 

実際にわたしも張りすぎて、触らなくても乳汁がじわりと出て、ぽたぽたと垂れるほどだった。

 

おっぱいの痛みは2日ほどで収まったけど、1週間くらいは張りが続いていた。

 

世の中の安産だったお母さん達は、出産後の子宮収縮のお腹の痛みや、おっぱいの張りの痛みに耐えながら、慣れない赤ちゃんのお世話をするんだなぁと思うと、「母は強し…」と感じた。

本当に大変だと思うし、尊敬した。