お空にいってしまった、1人目の子の話

29歳結婚1年目で子どもを授かり、システィックヒグローマと診断された子との想い出の記録

出産2日目(死産)

2018年6月13日

出産2日目

 

看護師さんが立ち代り入れ替わりで部屋に入ってきて、赤ちゃんに必ず話しかけてくれた。


柚子華はいっぱいちやほやされてたねぇ!って夫とも話した。


お昼前ころに葬儀屋さんがきて、死産届けの書類も病院の窓口で受け取り、荷物をまとめて退院した。


主治医の先生と数人の看護師さんが、退室するとき、一緒にお見送りをしてくれた。

 

葬儀屋さんに一時、柚子華を預けて、夕方までお別れとなった。

 

このとき初めて知ったけど、

たとえ抱えられる赤ちゃんであっても、タクシーや電車など、公共の交通機関の利用は法律で禁止されているらしい。

 

私たちは車を持っていなかったので、

病院を出るために、ゆずかを葬儀屋さんに預けることにした。

 


帰り道に立ち寄った桜木町でお昼のサンドイッチを食べてるとき、

夫が「少し子どもから手の離れて自由な時間ができた親の気分だね」って言って「そうだね」なんて話をした。

 

なんかそんな会話が自然にできるのが、嬉しかった。

赤ちゃんの親なんだって実感することができた。

 


ゆっくり電車に座って家まで帰った。


夕方、赤ちゃんが葬儀屋さんのところから戻ってきて、ひと安心。


ドライアイスの上だから、赤ちゃんもカチコチなくらい冷たくなってて、少しかわいそうだねって話した。


夜は夫と、柚子華の誕生日祝いだ!って言って、ハナマサで立派なステーキを買って、3人で乾杯した。


柚子華の脇にはパック入りの牛乳を並べてあげていた。


その日は早めに就寝した。