お空にいってしまった、1人目の子の話

29歳結婚1年目で子どもを授かり、システィックヒグローマと診断された子との想い出の記録

胎児心エコーとシスティックヒグローマの原因

2018年5月10日

20w5d

 

産婦人科でのエコーで赤ちゃんの身体の大きさに対して、心臓が大きいと言われていた。

 

システィックヒグローマの原因が心臓にあるかもしれず、大学病院で胎児心エコーを受けることになった。

 

初めての小児科での受診。

 

エコーの検査時間は、事前に30分〜40分と言われたけど、1時間くらい時間をかけて先生は診てくれた。

 

その間、ひたすら先生もわたしも、付き添いでいた夫も、全員無言。

 

沈黙の中、途中先生が、…うーん、微妙…とか呟く言葉があるくらい。

 

ずっと私もエコーのモニター画面に釘付けだった。


検査結果は、

 

思っていたよりも重かった。

 

検査後、産婦人科の先生も同席の元、小児科の先生から結果を聞いた。


丁寧に心臓の構造から説明してくれて、何が異常なのか、すぐに理解できた。

 

まず、著名な心拡大と少量の心のう水(心臓の浮腫み)がみられ、

 

心臓の異常は

①重症 僧帽弁逆流

心室中隔欠損

③大動脈閉鎖

 

それ以外にも産婦人科のエコー検査で、

 

・胎児の身体が小さい
・頸部浮腫が4ミリ
・胃が見えない(胃の中になにも入っていないからであり、羊水を飲み込めていない→食道が閉じてしまってる可能性がある)
・へその緒に動脈が1つしかない(通常は動脈2本、静脈1本の合計3本ある、ただしこれは胎児にとって大きな問題ではない)

 

先生から、

この心臓の状態だと、赤ちゃんがどこまで耐えて大きくなれるかわからない、と言われた。

 

無事お腹で大きくなって産まれたとしても、すぐに手術をしないと1〜2日で亡くなってしまう。

 

大学病院でも治療を受け入れていくことは難しい。

 

もしそのまま看取る、ということであれば大学病院でも受け入れは可能だけど、救う手段がない。

 

妊娠を継続していくかどうか、妊娠を継続して治療を続けたい方針であれば、より専門性の高い子ども医療センターを紹介する、と。

 

そこの病院は、障害者の子どもや、同じように厳しい状況の妊婦さんを受け入れて、検査や出産後の治療もできる病院だった。

 

わたし達は、その病院に通うことに決めた。

 

夫はその日GW明けの仕事始めの日だったけれど半休を取ってくれて、なるべく検査結果を聞いた後もギリギリまで一緒にいてくれて、仕事に向かった。


わたしは実家で両親にも赤ちゃんの心臓の状況を説明した。

 

母親は、赤ちゃんを諦めることも視野に入れるようにと考えていて、わたしが頑なに、諦めることはしない、と思っていることに対して、意見を言いたそうだった。

 

夫の本音をちゃんと聞くように、と言われた。

 

そう言われたことに対してイライラしてしまったけど、夫の意見はこれまでちゃんと聞けてなかったかもしれない、と帰ってから反省もした。

 

でも、どうしても諦めるなんて考えたくなかった。