お空にいってしまった、1人目の子の話

29歳結婚1年目で子どもを授かり、システィックヒグローマと診断された子との想い出の記録

最後の妊婦健診

2018年6月5日

24w3d

 

夫と妊婦健診に向かった。

 

いつもの通り、不安と、柚子華とまた会える期待とで不安定な心持ちだったけど、夫がいると少し安心できた。

 

診察室に呼ばれて、お腹にエコーを当ててすぐ、なんとなく状況を察した。

 

いつもなら、せわしなく動いている心臓の影がすぐに見えるのに、動いている影がない。。

 

先生もお腹のいろんな箇所にエコーを当ててくれたけど、お腹の中は静かだった。

 

心臓が止まっちゃったんだ……。

 

信じて祈っていたのに、現実のものとして、起こってしまったんだ…。

 

 

起き上がっても夫の顔がすぐには見られず、

ただ気持ちを抑えて、この後の流れについて、先生から説明を受けた。

 

わたしは、
お腹の子と少しでも長くいたい、
けれどお腹の中に長くいさせ過ぎてしまうと柔らかくなってしまうかも、、
なるべくお腹で育ったままの綺麗な柚子華と会いたい、、

 

そう思って、出産の日を決めた。

 

 

その日は火曜だったから、残り3日間で仕事の引き継ぎをして、

翌週頭から入院して陣痛を誘発させ、出産することになった。

 

仕事の都合がなければ、 すぐ翌日の入院でも可能そうではあったけど、引き継ぎもせずに産休に入って迷惑をかけてしまうことは、避けたかった。

 

ただでさえ休みに入ることで1人減ってしまい、同じ部署のみんなに少なからず負担をかけてしまうことが心配だった。

 

お腹の子が亡くなってしまったことは、ある程度覚悟もできてきて、受け入れることができた。

 

帰りに立ち寄ったカフェで、

職場の上司と両親に、メールで報告もした。

 

ただ、自然と涙はこぼれてきてしまって、頑張って止めないと、ふとした瞬間にも泣いてしまいそうだった。

 

夫は多くは語らず、ただ黙っていたけど、それがその時のわたしにとってはありがたかった。

何も余計なことは考えたくなくて、感情に身を任せたい気分だった。

 

少し落ち着いてからは、出産した後の流れや、葬儀について調べた。

 

それから、天使ママたちのブログを読んで、どんなバースプランを立てたいかを書き留めることにした。