お空にいってしまった、1人目の子の話

29歳結婚1年目で子どもを授かり、システィックヒグローマと診断された子との想い出の記録

お腹の子が教えてくれたこと②

2018年6月8日

産休前最終日の夜、家に帰ってからいろんなことを考えた。

 

高校からの親友でもあり同僚でもある友人からもらった手紙。何回も読み返した。

病院に通うたび不安だった気持ち、
沈む気持ち、
私が諦めたら柚子華がかわいそうだから前向きにいなきゃって思って耐えてた気持ち。


共感してくれた気がした。

 

ゆずかと過ごした7ヶ月はこの先に繋がっている、なにかを伝えてくれているって、言ってくれた。

きっと私も妊娠してからの日記を書きはじめたのは、同じことを思ったからだと思う。


柚子華が教えてくれた、いろんな新しい感情を残しておきたいと思ったんだ。

 

不妊治療とか流産とか障害者とか、他人事でしか考えてなかった自分。
どこか関わることを避けてた自分。

 

そんな自分が今はすごくやだし、自分とは違う境遇だって理解してあげようとしなきゃいけないし、

 

自分だけが全て「普通に」「よくある通りに」「うまくいく」なんて、

大きな間違いだとわかった。

 

「あたりまえ」のことなんて、何一つないということ。

 

みんなと同じような時期に赤ちゃんが欲しいし、若いママでいたいとか、

自分のことなのに周りのことばっかり気にしてる考え方だった。

 

そうではなくて、私は私の人生で、

今ゆずかの悲しい経験をしたからこそ、改めて「私の人生」を考えていかなきゃいけないし、周りに自信を持って語れるようになりたい。


ゆずかが教えてくれた、いろんな初めての気持ちを、絶対に無駄にはしたくない。

 


お腹をさすりながら声に出して「柚子華」と名前を呼んだら、涙が止まらなくなった。


あと数日しかゆずかと一緒にいられない。

 

でもゆずかがお腹にいる、いたんだってことは事実で、自信を持っていんだと思う。


たくさん妊娠中は辛かった、

でも週数を重ねるごとにワクワクもした、

お腹が大きくなっていくことがすごく嬉しかった、

ゆずかのことを考える時間は、

不安もあったけど、幸せでもあった。